昭和国産腕時計 最薄 オリエントウルトラファイネス 自動巻 稼働品

1967年（昭和42年）にオリエントから最高級品として、製造販売された自動巻ファイネスになります。当時は薄型が流行しており手巻きから自動巻へとその波は移っていました。いち早くシチズンが自動巻のクリスタルセブンを世界一の薄型自動巻として売り出していました。そのクリスタルセブンのムーブメント厚を0.6ミリ薄型化したのが、このオリエントウルトラファイネスになります。ちなみにムーブメント厚3.9ミリです。薄型化はムーブメントだけでなく、独特な形状をした特殊な極薄型仕様の針を採用したり、特徴でもある裏蓋の無いワンピースケースでよりスマートに仕上げています。ケースのラグも短い形状で、専用の金属ベルトが付帯していました。もう一つの特徴と言うか、私の好きな所でカレンダーで目視すると1つ窓に日付、曜日が縦に現れている「縦型アベックカレンダー」が好きなんです。是非、写真を見て下さい。こう言う細工がオリエントらしさを垣間見る所だと思います。出品物の文字盤は数カ所傷があります。風防は使用傷があります。リューズは専用の物が使われています。修繕履歴は不明ですが、写真の最後に計測記録を載せています。本来は専用の金属ベルトが用意されていましたが、今はコレクション用に薄型の社外品の金属ベルトを付けています。貴方は皮ベルト、金属ベルトどちらを付けますか。